夫婦喧嘩はどんな家庭にも起こり得るもの。
しかし、喧嘩の後に「夫が黙り込む」「何を考えているのか分からない」と、悩む結果になると困りますよね。
うまく仲直りができず、気まずい関係が長引いてしまうことも。
じつは、夫の気持ちや考え方が分かれば、焦らずに夫のタイミングを待てるものなのです。
本記事では、その心理を紐解きながら、夫婦関係をよりよくするためのヒントをお届けします。
夫婦喧嘩後に黙り込む男性心理とは
そもそも、喧嘩後に旦那が黙り込んでしまうのは、どうしてでしょうか?
男性が喧嘩後に黙ってしまう理由には、感情を整理するための「冷却期間」が関係しています。
というのも、多くの男性は感情を言葉にすることが苦手だからです。
思考や感情がうまく伝わらないと余計な誤解を生む場合があり、さらに夫婦の関係に亀裂ができるリスクがあります。
たとえば、日々の感謝や愛情表現も、気持ちを言葉で伝えられない男性は少なくありません。
- 怒りや言いたいことを我慢している
- 自分の正当性を表現している
- もう争いたくない
このような感情があっても気持ちが混乱している状態では、自分でも何をどう伝えていいのかわからず、黙り込むことで状況をやり過ごそうとするのです。
冷却期間とは、文字通り「心を落ち着かせる時間」。
すぐに謝罪や仲直りを求めると、かえってプレッシャーとなって逆効果になることも。
男性にとっては、喧嘩直後に会話を再開するよりも、少し時間を置くことで冷静になりやすいのです。
冷却時間をどう過ごすかが、その後の関係改善のカギになります。少し距離を置いて、心が落ち着くのを待ちましょう。
夫婦喧嘩での男性心理と態度
夫婦喧嘩での男性の心理と態度には、どのような理由があるのでしょうか?
- 無視をされるとき
- よそよそしい態度のとき
- イライラしているとき
- 投げやりな態度のとき
それぞれの状況ごとの夫の心理と態度について、理由を紹介します。
無視をされるとき
夫婦喧嘩の後、夫から無視をされるケースがあります。
「無視するなんてひどい」と思いがちですが、じつは自己防衛の可能性があります。
というのも、「言い返してさらに喧嘩を悪化させたくない」、「余計なことを言いたくない」という思いが隠れている場合があるからです。
「また責められるのではないか」「どう切り出せばいいかわからない」という不安が、男性の沈黙の背景にあります。
だから、自分の気持ちを話したいと思っていても、うまく言葉にできないのです。
「自分は悪くない」と思っている場合など、感情的に発言をすると、取り返しがつかなくなってしまうことも。
火に油を注がないよう、いろいろな感情を我慢して、無視することしかできないのかもしれません。
よそよそしい態度のとき
夫婦喧嘩の後にどうすれば良いのか自分の中で正解が分からないとき、男性はよそよそしい態度をとる場合があります。
決して「どうでもいい」と思っているわけではなく、「どう接していいかわからない」、という不器用な本音が潜んでいるからです。
顔色を伺いながら、話しかけるタイミングを探しているケースもあります。
喧嘩後によそよそしくなるのは、気持ちがまだ落ち着いていない状況だと考えられます。
イライラしているとき
男性は、夫婦喧嘩の後にイライラした態度をとる場合があります。
イライラの原因としては、「理解されていない」「否定された」と感じている可能性が高いです。
なぜなら、男性はプライドを重視する傾向があるため、感情的な言葉や否定的な態度に強く反応するからです。
また、「弱音を見せたくない」「格好悪いと思われたくない」という気持ちから、本音を隠してしまう場合があります。
それは育ってきた環境や社会的な価値観の影響もあるでしょう。
言いたくても言えない状況を自ら作り出して、自分の正当性を、態度で伝えようとしているのかもしれませんね。
「自分に否はないから、先に謝ってくるまで許さない」と考えていることも。
夫婦喧嘩後の男性のイライラした態度は、「分かって欲しい」という気持ちの表れだと考えられます。
投げやりな態度のとき
夫婦喧嘩の後に、夫が投げやりな態度になる場合があります。
理由としては、話を聞いてもらえない・話しても信じてもらえないなど、何を言っても無駄だと思っているからです。
たとえば、夫が話しているときに妻が割り込んで、夫の言葉を否定したり責めたりしてしまうと「どうせ何を言っても変わらない」と諦めてしまいます。
ネガティブな感情を抱え込んだまま時間が経過すると、心の中にしこりが残り、関係の修復が難しくなりがちです。
男性が投げやりな態度になっているときは、夫婦関係にも見切りをつけているのかもしれません。
夫婦喧嘩後に仲直りするための効果的な方法
夫婦喧嘩の後、スムーズに仲直りをするには、どうすれば良いのでしょうか?
仲直りのための効果的な方法は、主につあります。
- コミュニケーションをとる
- 一定の距離を置く
- スキンシップをとる
- プレゼントをする
それぞれ、順に紹介します。
コミュニケーションをとる
夫婦喧嘩で仲直りをするためには、きちんとコミュニケーションをとることが重要です。
というのも、思っていることを言えるだけでもスッキリする場合があるからです。
ポイントは「責めずに聞くこと」。
相手を否定せず、「どう思っていたのか」「どんな気持ちだったのか」を丁寧に聞く姿勢が大切です。
共感を示すことで、男性も安心して話し始められます。
落ち着いて話せば、すれ違いや誤解があっても、気づいて訂正できるはずです。
また、上辺だけのきれいごとを言っても意味がないため、本音で話すようにしましょう。
一定の距離を置く
夫婦喧嘩の後に仲直りをするには、一定の距離を置くことも効果的です。
理由としては、一時的で物理的な距離は、気持ちを整理し、冷静に考えるために必要な時間だからです。
感情的になっているときに話し合っても、さらなる喧嘩になりかねません。
とはいえ、距離を置き過ぎると、反対に話しかけるタイミングを失ったり溝が深まったりするリスクがあります。
距離を置く場合は、長くても次の日まで程度がおすすめです。
喧嘩の後は無理に会話を再開しようとせず、お互いにとっての“クールダウン”の時間が必要だと捉えましょう。
スキンシップをとる
夫婦喧嘩の後に仲直りをするには、スキンシップも有効なコミュニケーション手段です。
なぜなら、さりげないスキンシップは、言葉以上に気持ちを伝えてくれる場合があるからです。
筆者の場合、「ごめんね」と謝りながらハグをしたところ、旦那も謝ってくれてすぐに仲直りができた経験があります。
しかし、言葉が足りないなど謝罪の気持ちが相手に伝わらないと、スキンシップの効果は弱いでしょう。
仲直りにスキンシップを取り入れる場合は、きちんと謝罪の言葉も伝えると良いですね。
プレゼントをする
プレゼントを贈るのも、夫婦喧嘩で仲直りをするためのコツの1つです。
素直に謝れないときも、プレゼントを渡すタイミングで話しかけられます。
機嫌が悪い時にプレゼントを渡したり謝罪したりしても、うまく受け取ってもらえません。
だから、相手の様子を見て、相手が落ち着いている時に渡して、素直な気持ちを伝えるのが効果的です。
話すきっかけが作れないときも、プレゼントが役立ちます。
まとめ
夫婦喧嘩は避けられないものですが、その後の対応が関係の未来を左右します。
男性が黙り込む心理を理解し、よりよいコミュニケーションを目指してみてください。
心を通わせる努力が、きっと実を結ぶはずです。